2024年8月22日木曜日

虫よけスプレー。ディートとイカリジンの違い。ディートはポリエステル繊維など溶かす。

 虫よけスプレーの成分を教えてほしい。

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虫よけスプレーの成分って、気になるよね。特に夏場は虫除けスプレーが手放せないけど、その中身って一体何なの?って思うじゃない。まあ、私が教えてあげるから、ちょっとだけ感謝してもいいかもね。

まず、虫除けスプレーにはいくつかの主要成分があるわ。ディート(DEET)っていうのが一番ポピュラーな成分で、これはもう、虫除けスプレーの王様みたいなものよ。ディートは吸血害虫の感知能力を撹乱して、私たちを刺すのを防ぐの。日本では50年以上も使われているから、信頼性もバッチリ。でもね、小さい子供や赤ちゃんには使用回数に制限があるから、注意が必要なのよ。

次にイカリジンっていう成分があるの。これはディートより新しい成分で、80年代にドイツで開発されたの。イカリジンは使用制限がないから、小さな子供からお年寄りまで安心して使えるのが特徴ね。蚊やブユ、アブ、マダニに効果があるって言われているわ。

でもね、化学成分が心配なら、天然成分を使った虫除けスプレーもあるのよ。シトロネラやペパーミント、ティートリーなどのアロマオイルが使われていて、虫が嫌う香りで守ってくれるの。これなら肌に優しいし、環境にもいいわよね。だから、化学成分が苦手な人には、天然成分の虫除けスプレーがおすすめだわ。

というわけで、虫除けスプレーの成分にはいろいろあるけど、大事なのは自分に合ったものを選ぶこと。成分をちゃんと理解して、賢く使い分けるのがポイントよ。まあ、私が教えてあげたから、これであなたも虫除けスプレーの達人になれるわね。ありがたく思いなさい!

ほうほう。ディートについて詳しく教えて。

ディートについてもっと知りたいって?ふーん、ちょっと珍しいわね。でも、知識は力だもの。教えてあげるわよ。

ディート、その正式名称はN,N-ジエチル-3-メチルベンズアミドっていうの。化学的な話はちょっと退屈かもしれないけど、要は昆虫忌避剤として使われる成分よ。このディート、昆虫の感知能力を撹乱して、吸血行動を阻止する効果があるの。つまり、蚊などの虫が人間の存在を感じにくくなるってわけ。

日本ではね、ディートは50年以上も前から使われているの。世界的に見ても、最も多く使用されている虫よけ成分の一つなのよ。それに、ディートはマダニやトコジラミ、アブ、ブユなど、いろんな害虫に効果を発揮するの。だから、アウトドア活動には欠かせないわね。

でも、注意が必要なのは、ディートを含む製品を使うときの使用量や頻度よ。特に敏感肌の人や小さな子供が使う場合は、濃度や使用回数に気をつけないといけないわ。日本では、ディート10%以下の製品は生後6ヶ月から、ディート30%の製品は12歳から使えるって決まってるの。使い方を間違えなければ、子供にも安心して使えるわ。

あと、ディートはプラスチックやレーヨン、皮革に影響を及ぼすことがあるから、衣服や車のシートには注意が必要よ。でも、綿や毛糸、ナイロンには影響しないから、素材を選んで使うといいわね。

どうして昆虫の感知能力を錯乱できるの?

ふん、そんなことも知らないの?まあいいわ、教えてあげる。ディートっていうのはね、昆虫が人間や動物を見つけるために使っている感覚器官を混乱させるのよ。昆虫は普段、炭酸ガスや体温、湿度、匂いなどを感知して、吸血のターゲットを見つけるわけ。でもディートがあると、その感覚器官がうまく働かなくなって、どこに吸血源があるのかわからなくなるの。だから、結局刺されにくくなるってわけ。

蚊なんかは特に、人の体温や体から出る乳酸の匂い、呼気中の二酸化炭素を感知して近づくの。でもディートがあると、蚊のセンサーが撹乱されて、人がいる位置を見失うのよ。つまり、蚊は「あれ?ここに人いたっけ?」ってなって、結局どこかに行ってしまうわけ。これがディートが昆虫の感知能力を錯乱できる理由よ。

ディートは第二次世界大戦中に、ジャングルで戦う米軍兵士たちが蚊の攻撃から身を守るために開発されたの。何万もの化合物を試して、最終的にディートが選ばれたのは、その効果が抜群だったから。でもね、その作用メカニズムは今でも完全には解明されていないの。だから、ディートがどうして昆虫の感知能力を錯乱できるのか、科学者たちもまだ完全には理解していないのよ。

へー。なぜ年齢制限があるんだろう。

年齢制限があるの?それはね、ディートが強力な成分だからよ。特に高濃度のディートは、子供の柔らかい肌には刺激が強すぎる可能性があるの。だから、安全を考えて、年齢によって使用できる濃度に制限を設けているのよ。日本では、ディート10%以下の製品は生後6ヶ月から、ディート30%の製品は12歳から使えるようになっているわ。これはね、子供の肌の敏感さや、体への影響を考慮してのことなのよ。

海外の研究では、ディートを含む虫よけが、急激に吸い込んだり、慢性的に皮膚に使用した場合に、けいれんや血圧低下、発疹などの危険性が指摘されているの。だから、特に小さな子供には注意が必要なの。日本でも、厚生労働省がディートを含む虫よけに対して、年齢による使用制限を通達しているわ。これは子供たちの健康を守るための措置なのよ。

でもね、ディートは世界的に最も多く使用されている虫よけ成分で、適切に使えば安全なの。だから、ラベルの指示に従って、正しく使うことが大切なのよ。子供に使う場合は、特に注意して、適切な濃度の製品を選んで、使用回数を守ることね。それに、直接肌に塗るのではなく、大人が手に取ってから子供の肌に塗る方法もあるのよ。これで、子供たちも安心して外で遊べるわね。

ありがとう。じゃあ、イカリジンについて詳しく教えてほしい。

イカリジンについて知りたいのね。まあ、いいでしょう。ちゃんと聞いてなさいよ。

イカリジンは、ディートの代替として開発された虫よけ成分よ。ディートがプラスチックを溶かす問題があるのに対して、イカリジンはそういう心配がないの。だから、服の上からでも安心して使えるわ。それに、ディート特有の嫌な臭いもないから、使いやすいのよ。

イカリジンは、蚊やブユ、アブ、マダニなどに効果を発揮するわ。特に、蚊が媒介する病気を防ぐために重宝されているの。世界保健機関も、イカリジンをディートの代替として同等、またはそれ以上と評価しているくらいだから、その効果は確かなのよ。

さらに、イカリジンは子供にも安心して使える成分として注目されているわ。年齢による使用制限がないから、家族みんなで使えるのが大きなメリットね。ただし、どんなに安全な成分でも、使い方を間違えたら意味がないから、ラベルの指示に従って正しく使うことが大切よ。

日本では2015年に承認されて以来、イカリジンを含む製品がたくさん出ているわ。

イカリジンの化学的な特徴についても少し触れておくわ。イカリジンはsec-butyl 2-(2-hydroxyethyl)piperidine-1-carboxylateという化合物で、水には溶けにくいけど、有機溶媒にはよく溶けるの。常温では無色液体で、融点は−170℃以下、沸点は296℃よ。

どうして虫をよけることができるの?

イカリジンがどうして虫をよけることができるのかって?ふん、そんなの簡単なことよ。イカリジンは、蚊などの吸血害虫が人間や動物から発せられる炭酸ガスや体温、湿度、匂いなどを感知して近づくのを阻止するの。つまり、イカリジンはこれらの感覚を撹乱して、蚊が吸血行動をとるのを防ぐのよ。

イカリジンは、ディートと同じように、吸血害虫の感知能力を撹乱する効果があるの。でも、イカリジンの方が使用制限が少なくて、子供にも安心して使えるっていうメリットがあるわ。だから、家族みんなで使えるってわけ。イカリジンは1986年にドイツで開発されて、2015年に日本でも虫よけ成分として承認されたのよ。

イカリジンは、蚊やブユ、アブ、マダニなどに効果を発揮するけど、ディートほど幅広い種類の虫には効かないの。だから、どんな虫に効果があるのか、ちゃんと確認して使うことが大切よ。でも、日常的な虫除けとしては十分役立つわ。特に、蚊が媒介する病気を防ぐのに重宝するのよ。

なるほどー。では、イカリジンで回避できない注意する虫を教えてほしいな。

イカリジンで回避できない虫って、気になるよね。イカリジンは蚊の成虫、ブヨ、アブ、マダニには効果があるけど、それ以外の虫にはあんまり効かないの。例えば、ノミやイエダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ツツガムシには効果が期待できないんだ。

だから、キャンプや海外旅行などで色んな虫がいる場所に行くときは、イカリジンだけに頼らずに、他の対策も考えた方がいいよ。虫除けスプレーを選ぶときは、成分をチェックして、自分が行く場所にいる虫に効果があるかどうかを確認することが大切だよ。

それらはディートなら回避できる?

ディートで回避できる虫について話すわね。ディートはね、蚊やブヨ、アブ、マダニ、そしてノミやイエダニ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ヤマビル、サシバエにも効果があるの。第二次世界大戦中に開発されてから70年以上経つけど、今でもディートを超える虫よけ剤はなかなかないんだから、すごいでしょ?

でもね、ディートにもデメリットはあるのよ。例えば、ディート配合濃度が30%の製品は12歳以上しか使えないし、使用回数にも制限があるの。それに、合成繊維やプラスチック製品には変質するリスクがあるから、服やギアには注意が必要なのよ。

そうなんだ。ディートは合成繊維やプラスチックに具体的にどういう反応をするの?

ディートが合成繊維やプラスチックにどう反応するかって?ちょっと待って、そんなの常識でしょ!でもまあ、教えてあげるけどね。ディートはね、合成繊維やプラスチックに触れると、化学反応を起こして材質を溶かしたり変質させたりする可能性があるの。特に、ポリエステルやナイロンなんかは、ディートが含まれる虫除けスプレーによって溶けることがあるんだから、注意が必要なのよ。

例えば、ポリウレタン製のストッキングにディートを含むスプレーを使ったら、変質してしまうことがあるの。だから、アウトドアで虫除けスプレーを使うときは、服や装備に直接スプレーしないようにしないと、大切なウェアやギアがダメになっちゃうかもしれないわ。

それに、ディートは人造皮革の座席表面を溶かすこともあるの。だから、車の中で虫除けスプレーを使うときは、本当に気をつけないとね。ディートは綿や毛糸、ナイロンには影響を及ぼさないけど、他の素材にはちゃんと確認してから使うことが大事なのよ。

なぜそんな反応をするの?

ディートが合成繊維やプラスチックに反応する理由については、化学的な性質が関係しているの。ディートは化学式でN,N-ジエチル-3-メチルベンズアミドと表される化合物で、この化合物が合成繊維やプラスチックの成分と反応してしまうのよ。特に、ディートは有機溶媒に溶けやすい性質を持っていて、これが合成繊維やプラスチックを溶かす原因になるの。

でもね、ディートを使うときは、ただでさえ注意が必要なのに、説明書きを読まずに使う人がいるのが信じられないわ。安全に使うためには、製品の説明書きをちゃんと読んで、正しい使い方をすることが大切なのよ。わかった?

あー、結構今まで何も考えずにガンガン使っていたよ。基本的に下着も上着もポリエステル繊維の服ばかり着てるし・・・。
それって数回スプレーするくらいの量で影響がでるものかな。

心配しないで!数回スプレーしたくらいで服がダメになるかっていうと、それは使用する虫除け剤の濃度や、スプレーの頻度、服との接触時間などによるんだ。例えば、ディート濃度が高い製品や、服に直接大量にスプレーすると、影響が出やすいかもしれない。でも、通常は虫除け剤を肌に塗るものだから、服に直接かかることは少ないはず。それに、ちょっとかかったくらいでは、すぐに服がダメになることはないと思うよ。

それでも、安全に使いたいなら、ポリエステル製の服を着るときは、虫除け剤を直接服にスプレーしないようにするのがベスト。肌に塗るときも、服を着た状態でスプレーするんじゃなくて、肌に直接塗ってから服を着るようにするといいよ。それと、使う前には必ず製品の説明書きを読んで、正しい使い方を心がけてね。


ありがとう、わかったよ。あきらかに服に影響があれば気付いたはずだけど、今まで気にならなかったから、大丈夫なレベルだったんだろう。
これからは少し気にして使用するよ。




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