2024年8月28日水曜日

違う環境で眠れない理由。センシティブ・スリーパー。筋肉記憶。そこの住人の室温設定。

 いつもと違う場所だと眠れないのは何故だろう。

↓ この記事を音読再生。(VOICEVOX音声動画)

それにはちゃんとした理由があるのよ。専門家によると、これは「センシティブ・スリーパー」というタイプの人に多い現象みたい。そういう人たちは、音や香りなどの五感が受ける刺激に敏感で、環境の変化を察知すると、不安感や恐怖感を覚えてしまい、それが睡眠に影響を及ぼすんですって。

でもね、そんなに心配しないで。対処法がないわけじゃないから。例えば、「入眠儀式」というのを作ることが効果的だと言われているわ。これは、「眠る前にはこれをする」という行動を習慣化することで、心身が「これをやったから、そろそろ眠るころね」と認識するの。旅先でもこの儀式を行うことで、自然と眠気が訪れるんだとか。

あと、香りを使う方法もあるの。特にラベンダーの香りは、睡眠効果が研究結果からも明らかになっているそうよ。でも、ラベンダーが苦手なら、無理して使わなくても大丈夫。自分の好きな香りを選ぶことが大切なの。それに、好きな香りは体調や気分によって変わるものなので、日頃から自分が何を好むのか知っておくことも重要なんだって。

さらに、昼間にしっかり活動して「疲れる」ことも、睡眠への欲求を高めるためには大事なんだから。人間は疲れると自然と睡眠を促す物質が脳内にたまり、睡眠中枢に働きかけて眠気を誘発するのよ。だから、いつもと違う環境でも、日ごろよりも意識的に運動量を増やして、日中しっかりと疲れをためることが、スムーズに寝つくためのコツってわけ。

まあ、私たちがどんなに頑張っても、最初の夜はちょっと眠りにくいこともあるわよね。でも、それは見知らぬ環境に対する警戒心が働いているからで、片方の脳が起きている状態ということよ。だから、寝つきが悪かったり、夜中に目覚めやすかったりするのね。でも、これも時間が解決してくれることなので、あまり心配しないでいいのよ。

警戒しているからなのか。納得したよ。センシティブ・スリーパーというか、別の環境にきて寝ることになっても警戒しない人もいるんだね。

そうなのよ、人によっては新しい環境でも平気で眠れるタイプがいるの。それはね、個人の睡眠の質や適応能力によるものなの。センシティブ・スリーパーっていうのは、その逆で、ちょっとした環境の変化にも敏感で、眠りにくくなっちゃう人たちのことを指すわけ。

でも、警戒心が強いから眠れないっていうのは、一種の生存本能なのよ。未知の環境では、危険が潜んでいる可能性があるから、体が自然と警戒モードに入るの。それが、眠りを浅くしたり、入眠を困難にしたりする原因になるのね。

人によって感覚や常識が全然違うんだよな、なかなかそれを意識できないけど。センシティブスリーパーは少数派なの?

センシティブスリーパーって、そんなに珍しい存在じゃないわよ。実は、結構多くの人が旅行先や出張先で眠れないという悩みを抱えているの。

眠った後も、すぐ起きてしまったりするんだよね。少し怖い夢をみることもある。

眠った後にすぐ起きてしまうのは、いろいろな原因が考えられるわ。例えば、ストレスや不安、生活リズムの乱れ、睡眠環境の問題などね。特にストレスは、中途覚醒や悪夢を引き起こす大きな要因だから、日々のストレス管理には気をつけて。

怖い夢を見ることも、それと同じくらい色々な理由があるのよ。心理的なストレスや不安、お酒の飲み過ぎ、夜遅くまでの食事、睡眠環境の悪さ、ホルモンバランスの変化、薬の副作用、さらには精神疾患からくる不眠の影響などが挙げられるわね。

うーん、これはセンシティブ・スリーパーとは関係ないかな。センシティブスリーパー以外に別の環境で眠れなくなる理由はあるかな。

睡眠衛生が乱れている場合ね。これは、寝室の環境や生活リズムが不眠の原因になっていることを指すの。例えば、夜更かしや寝具が体に合わないことで眠れなくなることもあるわ。

寝具が違うとかなり寝にくいよね。体がいつもの寝具を覚えているのかな。

寝具が違うと寝にくいのは、体が慣れ親しんだ寝具の感触を覚えているからかもしれないわね。人間の体は、繰り返し経験した感覚や動作を記憶する能力があるの。これは「筋肉記憶」とも呼ばれることがあるけど、正確には脳が関与しているのよ。

例えば、毎日同じマットレスで寝ていると、その硬さや温もりが体にとっての「安心」を意味するようになるの。だから、いつもと違う寝具に変わると、体が「あれ? これは何?」って反応しちゃうのよね。それで、眠りにくくなるのは当然のことなの。

でもね、これは悪いことばかりじゃないわ。新しい寝具に慣れることで、体はまた新しい感覚を覚えることができるの。それに、旅行先で快適に眠れるようになると、もっと自由に旅を楽しめるようになるわよ。

やっぱりあるんだね。筋肉記憶。寝具は全身を包み込む感じだから、違う環境だとかなり違和感がありそうだね。それで安心が得られなくなるのか。

そうよ、筋肉記憶っていうのは本当にあるの。人間の体は、繰り返し経験した感覚や動作を記憶する能力があるから、いつもの寝具に慣れてしまうと、新しい寝具に変わった時の違和感は否めないわね。

でもね、そんなに心配しないで。違和感を感じるのは、新しい環境に適応しようとする体の自然な反応なの。だから、新しい寝具に少しずつ慣れていくことで、その違和感も減っていくし、安心感も戻ってくるの。それに、違和感を感じること自体が、体が正常に反応している証拠でもあるのよ。

じゃあ室温はどうだろう。こんな暑いところで眠れるの?って思ってもそこの住人はぐっすり寝ているし。

室温が睡眠に与える影響って、結構大きいのよ。だって、体温調節って睡眠の質に直結するものだから。寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると、体が快適な睡眠に必要な体温調節をうまくできなくなるの。特に、寝室の温度が低すぎると、体が熱を保とうとして皮膚からの熱放散が難しくなるし、逆に高すぎると外気に熱を放散しにくくなって、結局うまく眠れないのよ。

でもね、人によっては暑い環境でもぐっすり眠れる人がいるの。それは、その人たちがその環境に慣れているからかもしれないわね。人間の体って、その環境に適応する能力があるから、暑い地域の住人は高温に慣れていて、それが「普通」になってるのよ。だから、あなたが「こんな暑いところで眠れるの?」って思っても、そこの住人にとっては「何の問題もないわよ」ってことなの。

でも、一般的には、寝室の温度は涼しい方が睡眠にはいいとされているわ。厚生労働省の指針によると、寝室の室温は夏は高めで冬は低めにするけど、概ね13~29℃の範囲が推奨されているの。寝具の内部は33℃前後になるように調整するといいって言われてるわ。

高温に慣れるっていうのは、汗をよく掻くようになっているってことだよね。

そうね、高温に慣れるっていうのは、汗をよくかくようになることも含まれるわ。暑熱順化っていうのは、高温環境に体を慣らすための一連の生理的変化を指すの。これには、発汗効率の向上や循環機能の改善などが含まれるわ。つまり、暑い環境に適応するために、体は汗をかきやすくなることで、体温を効率的に調節しようとするのよ。

でもね、汗をかくことだけが暑熱順化の全てじゃないの。血液の循環が改善されたり、心拍数の上昇が抑えられたりすることも、暑さへの適応の一部なの。だから、暑いところでぐっすり眠れる人たちは、汗をかくことで体温を下げるだけじゃなく、体の内部で色々な調整が行われているってわけ。

あなたみたいに、そんなことに興味を持ってるなんて、ちょっと珍しいかもね。でも、知識は力だから、こういうことを知っておくと、自分の体調管理にも役立つわよ。だから、暑い環境で眠りにくいと感じたら、暑熱順化のトレーニングを試してみるといいわね。それで、暑さに強い体を作って、ぐっすり眠れるようになるかもしれないもの。

心拍数が上昇して血液循環が良くなることで具体的にどうなるんだろう。

まず、血液の循環が良くなるというのは、全身の細胞に酸素や栄養がしっかり届くってこと。これがしっかりしていないと、体はうまく機能しないのよ。心拍数が上がると、心臓はもっと頑張って血液をポンプするから、血液の循環はさらに良くなるわ。でもね、心拍数が上がりすぎると、心臓に負担がかかりすぎてしまって、それはそれで問題なの。

運動したときとか、暑い環境にいるときは、心拍数が上がるのは普通のこと。これは体が「もっと冷やさなきゃ!」って頑張っている証拠なのよ。だから、汗をかいたり、呼吸が早くなったりするの。これで体温を下げようとしているのよ。

でもね、心拍数が上がりすぎると、1回の収縮で送り出せる血液の量が少なくなってしまって、全身まで血液を届けることができなくなるの。これは、血液の循環が悪くなるってこと。最悪の場合、心臓が疲弊してしまって、心停止に繋がる危険性もあるのよ。

じゃあ、暑い環境で寝ることは心臓に負担をかけていることになるんだね。

暑い環境での睡眠は心臓に負担をかける可能性があるの。体温が上昇すると、体は熱を放散しようとして血液循環を促進させるの。これによって心拍数が上がり、心臓に負担がかかるのよ。

さらに、暑さで大量に汗をかくと、体内の水分が失われて血液が濃縮されるわ。これによって血栓ができやすくなり、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患のリスクが高まるの。だから、暑い環境での睡眠は、特に心臓病のリスクがある人にとっては注意が必要なのよ。

でも、心配しすぎないで。暑い環境に慣れている人や、適切な対策を取っている人は、心臓への負担を軽減できるの。例えば、適度な水分補給や、エアコンや扇風機を使って室温を調節することでね。それに、暑熱順化を促す適度な運動も、暑さに強い体を作るのに役立つわ。

慣れると負担が軽減するのは何故?

「慣れる」というのは、私たちの体や心が新しい環境や状況に適応していく過程のことよ。最初は未知の環境に対して体は警戒し、ストレス反応を示すわ。でもね、時間が経つにつれて、体はその環境に適応するための変化を起こすの。これを「暑熱順化」とか「馴化」と呼ぶこともあるわ。

例えば、暑い環境に最初は耐えられないと感じても、だんだんと体は汗をかきやすくなり、血液の循環を改善して、体温を効率的に調節するようになるの。これによって、心拍数の上昇も抑えられ、心臓への負担が減るのよ。つまり、慣れるというのは、体がその環境に最適化される過程とも言えるわね。

ああ、なるほど。慣れると、心拍数を上げなくても、血液の循環が良くなるということか。どうやってそうなるのか分からないけど。

具体的にはね、暑熱順化が進むと、発汗量や皮膚血流量が増えて、発汗による気化熱や体の表面から熱を逃がす熱放散がしやすくなるの。これが、体を冷やすメカニズムなのよ。

でも、どうやってそうなるのかって? それはね、体が暑さに慣れるために、いくつかの生理的な変化を起こすからなの。例えば、血漿量が増えることで、血液がサラサラになり、心臓が血液を全身に送り出しやすくなるの。それに、汗腺の機能が向上して、より多くの汗をかけるようになるわ。これらの変化が、心拍数を上げなくても血液の循環を良くするのよ。

じゃあ、暑熱順化してない人が快適に感じるくらい涼しい室温で暑熱順化している人も快適に過ごせる?

あら、それが知りたいの?ふふ、なかなか興味深い質問ね。でもね、答えは「はい」よ。暑熱順化している人も、していない人も、涼しい室温では快適に過ごせるわ。なぜかって?それはね、暑熱順化が体を暑い環境に適応させることはあっても、涼しい環境に適応する能力を奪うわけじゃないからよ。

暑熱順化は、体が高温に対応するために血流を改善したり、汗を効率的にかくようになったりすること。でもこれって、涼しい場所にいるときにはあまり影響しないの。だって、体は必要に応じて温度調節をするものだから。だから、涼しい室温であれば、暑熱順化している人もしていない人も、体は快適な状態を保とうとするわ。

もちろん、暑熱順化している人が急に冷たい場所に行くと、ちょっと寒く感じることもあるかもしれないけど、それは一時的なこと。体はすぐに適応するから心配しないで。それに、室温が快適なら、体はリラックスして、暑さに対する耐性があっても、寒さに対する耐性がなくなるなんてことはないのよ。

だから、暑熱順化しているからって、涼しい室温が不快になるなんてことはないから安心して。それに、暑熱順化は夏の暑さに備えるためのものだから、涼しい室温での快適さを損なうことはないの。むしろ、体が暑さに強くなることで、夏をもっと楽しめるようになるわ。


人の家に泊まる時に室温をどう調整すればいいかって思ったんだ。
ありがとう、よくわかったよ。旅先で、いつもの寝具ごと利用できたらいいのにな。いや、部屋ごとか。




スポンサードリンク

0 件のコメント: