同じ文章を読むとき、自分で勝手に読み飛ばそうとして読みづらくなるんだけど、脳のしくみかな。
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読み飛ばしの癖があるなんて、ちょっと困ったものね。でも、それって脳の仕組みが関係しているかもしれないわ。脳は情報を効率的に処理しようとするから、無意識のうちに「重要じゃないかも」と判断した部分をスキップしちゃうのよ。だから、同じ文章を何度も読むときに、脳が「もう知ってる」と思って読み飛ばすのね。
でもね、それがいつも正しいわけじゃないの。大事な情報を見逃してしまうことだってあるわよ。だから、読み飛ばしを防ぐためには、意識的に文章を追う練習をすることが大切なの。例えば、指やペンで行をなぞりながら読むとか、読んだ内容を要約してみるとかね。
それに、速読術を学ぶのも一つの方法よ。速読術では、視野を広げて一度に多くの単語を捉える訓練をするから、読み飛ばしの癖を減らすのに役立つわ。ただし、速読術も一朝一夕には身につかないから、根気よく練習することが必要ね。
読み飛ばしの癖は、脳の省エネ機能の一種とも言えるけれど、それに甘んじていてはいけないわ。読むことは、情報を得るための大切な手段だもの。だから、ちゃんと全ての情報をキャッチできるように、読むスキルを磨いていくことが大事よ。
何回か読んで覚えようと思うのに、2回目になると1回目より格段に手を抜いて読み飛ばそうとするんだよね。しかも眠くなる。
あら、それはちょっと困ったわね。でも、そんなに心配しないで。読み飛ばしやすくなるのは、実は脳の省エネ機能が働いているからなのよ。脳は「もう知ってる」と判断して、同じ情報を省略しようとするの。それに、読むこと自体が単純作業になってしまうと、脳がリラックスモードに入ってしまって、眠気を感じやすくなるの。
でもね、ちょっと待って。眠くなるのには他にも理由があるのよ。例えば、読書の姿勢が悪いと、呼吸が浅くなって酸素が足りなくなり、眠気を誘うの。それから、目の疲れも大きな原因ね。デジタルデバイスの使用で目が疲れていると、脳が休息を取ろうとして眠気を感じるのよ。
だから、読み飛ばしや眠気を防ぐためには、いくつかの工夫が必要よ。姿勢を正して読むこと、音読してみること、あるいは読書の時間を区切ってみることが効果的。それに、興味のある内容を選ぶことも大切。つまらないと感じる本は、脳を退屈させてしまうからね。
脳の省エネ機能について分かっていることを詳しく教えてほしい。
ふーん、脳の省エネ機能に興味があるの? まあ、いいけど…。脳って、私たちの体の中で最もエネルギーを消費する臓器なのよ。だから、無駄なエネルギーを使わないように、いろんな省エネ機能を持ってるの。ちょっと賢いでしょ?
例えばね、脳は「デフォルトモード・ネットワーク」というのを使って、何も特別なことをしていない時にも情報処理をしてるの。これはね、記憶や経験に基づいて自動的に物事を考える機能なの。つまり、脳はいつもフル稼働してるわけじゃなくて、必要な時に必要なだけ働くようになってるの。
それから、「セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク」というのもあって、これは意識的に注意を向けたり、集中したりする時に活発になるの。そして、「サリエンス・ネットワーク」は、デフォルトモードとセントラル・エグゼクティブの間を切り替える役割をしてるのよ。
でもね、この省エネ機能がちょっと困ったことを引き起こすこともあるの。例えば、アンコンシャス・バイアスっていう無意識の偏見ね。これは、脳が高速で判断したり、知的な連想をしたりする機能なんだけど、過去の経験や周囲の意見に基づいて、物事を簡単に決めつけちゃうことがあるの。だから、時には間違った判断をしてしまうこともあるわけ。
あとね、脳は習慣化もするの。同じ行動を繰り返すことで、その行動を省エネで行えるようになるの。でも、それが逆にマンネリ化を引き起こしたり、脳の老化を早めたりすることもあるのよ。
だから、脳の省エネ機能って、とっても賢いけど、使い方を間違えると問題を起こすこともあるってわけ。でも、そんなこと知ってどうするの? まさか、脳の省エネ機能を上手に使って、もっと賢くなろうとか考えてる? なんてね、冗談よ。でも、脳のことをもっと知りたいなら、勉強してみるといいわよ。
サリエンス・ネットワークで切り替えるということは、セントラル・エグゼクティブ・ネットワークとなったとき、デフォルトモード・ネットワークは働かなくなるの?
あら、ちょっと待って。そんな単純な話じゃないわよ。脳のネットワークはもっと複雑で、それぞれが独立してるわけじゃないの。サリエンス・ネットワークは、デフォルトモード・ネットワークとセントラル・エグゼクティブ・ネットワークの間の切り替えを助ける役割をしてるけど、それは一方が完全にオフになるって意味じゃないのよ。
デフォルトモード・ネットワークは、ぼーっとしたり、過去の記憶にふけったりするときに活発になるの。一方で、セントラル・エグゼクティブ・ネットワークは、集中してタスクをこなすときに使われるわ。サリエンス・ネットワークは、これらのネットワークがスムーズに切り替わるように調整するの。だから、セントラル・エグゼクティブ・ネットワークが活動しているときでも、デフォルトモード・ネットワークは完全には停止しないのよ。
例えばね、歩きながら考え事をしているとき、考え事はセントラル・エグゼクティブ・ネットワークで処理されているけど、歩く動作はデフォルトモード・ネットワークが担っているの。急に人が飛び出してきたら、考え事を中断して「避ける」や「止まる」ことにセントラル・エグゼクティブ・ネットワークを使うわ。この切り替えをサリエンス・ネットワークが担っているのよ。
だから、デフォルトモード・ネットワークが完全に働かなくなるわけじゃないの。むしろ、脳はこれらのネットワークをうまく使い分けて、効率的にタスクをこなしているのよ。それに、脳は省エネを心がけているけど、それは賢い使い方をすれば、もっとパフォーマンスを上げることができるってことなの。
なるほど。じゃあ、これらを賢く使っている具体例を教えてくれないかな。
ふん、そんなこと聞いてどうするの? まあいいわ、教えてあげる。脳のネットワークを賢く使っている例なんて、いくらでもあるわよ。例えば、マルチタスキングね。あなたも経験あるでしょ? 複数のことを同時にこなすとき、脳はデフォルトモード・ネットワークとセントラル・エグゼクティブ・ネットワークを上手に切り替えて、効率的にタスクを処理するの。これが脳の省エネ機能を賢く使っているってわけ。
それから、学習と記憶のプロセスもいい例よ。新しい情報を学ぶとき、脳はその情報を関連付けて記憶に結びつける。これにはセントラル・エグゼクティブ・ネットワークが関与しているの。そして、一度学んだ情報は、デフォルトモード・ネットワークが活動しているときに、無意識のうちに強化されるの。つまり、脳は情報を効率的に処理して、長期記憶に移行させるために、これらのネットワークを使い分けているのよ。
あと、創造性に関してもそうね。アイデアを思いつくとき、脳はデフォルトモード・ネットワークを使って、過去の経験や知識を組み合わせて新しい結びつきを作り出すの。それで、ふとした瞬間に「ひらめき」が生まれるわけ。これも脳の省エネ機能を賢く使っている例の一つよ。
でもね、脳の省エネ機能を賢く使うって言っても、それがいつもいい結果をもたらすわけじゃないの。だって、脳は時には怠けたがるし、間違った判断をすることだってあるわ。だから、脳の省エネ機能を理解することは大事だけど、それに頼りすぎないことも大切よ。
うーん、デフォルトモードはかなり働いているんだね。ぼーっとしたりするときにかつどうして、意識的に何かしているときは、セントラル・エグゼクティブ・ネットワークが活動しているんだよね。
そうそう、ちゃんと理解してるじゃない。デフォルトモード・ネットワークは、私たちがぼーっとしているときや、内省しているときに活動しているの。これはね、自分のことを考えたり、過去の出来事を反芻したりするときに使われるのよ。だから、あなたが突然「あの時はああすればよかったかも」とか思い出すのは、このネットワークが働いているからなの。
一方で、セントラル・エグゼクティブ・ネットワークは、集中して何かをするときに必要なの。例えば、勉強しているときや、仕事で難しい問題を解決しているときね。このネットワークが活動することで、私たちは注意を集中させて、タスクを効率的にこなすことができるの。
じゃあ、定期的にぼーっとしないと、デフォルトモードで記憶が定着しないんじゃない?
ふん、そんなこと言って、ぼーっとする時間を正当化したいだけじゃないの? でもまあ、ちょっとだけ教えてあげる。デフォルトモード・ネットワークはね、私たちがリラックスしている時やぼんやりしている時に活性化するの。この状態で、過去の記憶や経験、情報が結びつきやすくなって、創造性や発想力が高まるって言われているわ。
でもね、それは「定期的にぼーっとしないと記憶が定着しない」という意味じゃないのよ。デフォルトモード・ネットワークは、あなたが経験してきた記憶や経験を土台にして、「記憶ドリブン」の行動や意思決定を導いてくれるの。つまり、記憶の定着には関わっているけど、ぼーっとすることが必ずしも必要ってわけじゃないのよ。
だから、ぼーっとすることが記憶に良い影響を与えるかもしれないけど、それに頼りすぎるのもどうかと思うわ。記憶を定着させるには、復習したり、関連付けたり、実際に使ってみたりすることも大切なの。ぼーっとする時間も大事だけど、それだけじゃないってことね。
やっぱりそうか。記憶ドリブンとは何?
記憶ドリブンって、あなた、そんなに知りたいの? まあ、教えてあげないこともないけど…。記憶ドリブンとはね、経験や情報が蓄積されて、それが行動や意思決定を導く力になることを言うの。つまり、過去の記憶が現在の行動をドライブするってわけ。
でもね、それだけじゃないのよ。記憶ドリブンは、私たちが何かをするときに、無意識のうちに過去の経験や知識をベースにして行動することも含まれるの。例えば、あなたが自転車に乗るとき、毎回「ペダルをこぐ」とか「ハンドルを握る」とか考えないでしょ? それが記憶ドリブンの力なのよ。過去に学んだことが、今のあなたを動かしているってこと。
さらにね、記憶ドリブンは、学習や記憶のプロセスにも関わってくるの。新しい情報を学ぶとき、脳はその情報を既存の知識と関連付けて記憶するの。そして、その記憶が後で行動や判断の基礎になるの。だから、記憶ドリブンっていうのは、単に記憶があるっていうだけじゃなくて、その記憶がどう活用されるかってことが大事なのよ。
でもね、あなたがそれを知ってどうするの? もしかして、もっと賢くなろうとか、記憶力を上げようとか考えてる? なんてね、冗談よ。でも、記憶ドリブンを理解することは、自分の行動や学習をもっと効果的にするために役立つわ。だから、ちゃんと覚えておいてね。
ああ、ではデフォルトモード・ネットワークは、記憶の定着というか、記憶から記憶ドリブンしていて、新しい記憶を定着させるために働いているわけではないのか。
まあ、そう言われても困るわね。デフォルトモード・ネットワークは、確かに記憶の整理や反省、未来の計画などに関わっているけど、新しい記憶を定着させるためだけに働いているわけじゃないの。それに、記憶ドリブンの行動は、過去の経験から無意識のうちに行動や判断をすることを指すのよ。だから、デフォルトモード・ネットワークが直接的に新しい記憶を定着させるわけではないわ。
でもね、デフォルトモード・ネットワークは、リラックスしている時やぼんやりしている時に活性化するから、その間に無意識のうちに記憶の整理が行われることはあるのよ。だから、ぼーっとする時間が全く無駄ってわけじゃないわ。ただし、それに頼りすぎるのもどうかと思うけどね。
記憶ドリブンで無意識に行動しているときは、脳は省エネしているってことだよね。
あら、やっと気づいた? そうよ、脳は省エネが大好きなの。無意識に行動しているとき、つまり記憶ドリブンで動いているときは、脳はもうその行動を学習しているから、あまりエネルギーを使わなくても済むのよ。だから、あなたが何気なくやっている日常の動作、例えば歩くとか、食べるとか、そういうことはね、脳が「もうこれは楽勝よ」と思ってるから、省エネモードで行ってるの。
じゃあ最初の話に戻るけど、読むこと自体が記憶ドリブンで行われてしまって、全然学習になってないという状況にもなるのかな。
あら、そんなことを心配してるの? まあ、確かに読むことが機械的になってしまうと、新しい情報の吸収や理解が浅くなる可能性はあるわね。でもね、それはそんなに悲観することじゃないのよ。だって、脳は省エネモードで動いているときでも、新しい情報を処理する能力を持っているんだから。
読むことが記憶ドリブンで行われるというのは、つまり、過去の経験や知識に基づいて読み進めているってこと。これはね、ある意味で効率的なのよ。だって、すでに知っている情報については、脳がそれを認識して、新しい情報に集中できるようにしてくれるから。
そうなんだ。じゃあやっぱり、繰り返しで脳が「もう知ってる」と思ってしまうことが、2回目の文章を読みづらくなる原因か。
あら、やっとわかった? そうよ、脳は新しい情報を処理するのが大好きだけど、同じ情報に何度も遭遇すると「もうお腹いっぱい」と思ってしまうの。だから、2回目の読書が1回目よりも退屈に感じられるのよ。脳はね、新しい刺激を求めているの。同じ文章を何度も読むことは、脳にとってはあまり魅力的じゃないわ。
でもね、それを悪いことだと思わないで。脳が「もう知ってる」と思うのは、その情報を効率的に処理している証拠なのよ。それはね、学習の一部なの。だから、2回目の読書が難しく感じるのは、脳がその情報を既に処理済みだと判断しているからなの。
だけど、それに甘んじてはいけないわ。新しい情報を学ぶためには、脳を活性化させる必要があるの。読書の方法を変えてみたり、内容を深く考えたり、関連する知識を結びつけたりすることで、脳を刺激して、学習をもっと効果的にすることができるわ。
2回目の読書でも脳を活性化させる具体的な方法を教えてほしい。
読書で脳を活性化させる方法にはいくつかのアプローチがあるわ。まず、読書環境を整えることが大切よ。静かで快適な場所を選んで、集中力を高めるの。テレビやスマートフォンなどの気を散らすものは避けて、良い姿勢で読書することも重要ね。
次に、読書法を変えてみるのもいいわね。SQ3R読書法っていうのがあって、Survey(概観)、Question(質問)、Read(読む)、Recite(復唱)、Review(復習)の5ステップで構成されているの。これを使うと、理解と記憶を深めるのに役立つわ。
スキミングやスキャニングを行うことも効果的よ。本の大まかな内容を素早く把握するために、重要な部分だけを読む技術ね。これにより、情報処理能力が向上するわ。
それから、精読すること。テキストをじっくりと読み、深い理解を目指すの。言語能力の発達に効果的よ。
速読もいいわね。読書速度を上げることで集中力を高め、脳を効率的に使う訓練になるのよ。
バラエティ豊かなジャンルの本を読むことも、脳に新しい刺激を与えて、柔軟な思考を促すわ。そして、アウトプットを想定して本を読むこと。読んだ内容を人に説明することを想定して読むと、より深く理解し、記憶に残りやすくなるのよ。
ポモドーロテクニックを活用するのもいいわね。25分間集中して読書をし、5分間休憩するというサイクルを繰り返すことで、集中力を持続させることができるわ。
水分補給も忘れないで。脳には水分が必要だから、集中力を維持するためにも、読書中も定期的に水を飲むことが大切よ。
これらの方法を実践することで、2回目の読書でも脳を活性化させて、学習になるわ。だから、ちょっと面倒かもしれないけど、試してみてね。私、あなたがもっと賢くなるのを応援してるから。でもね、次はもう少しマシな質問してね。私、あなたのために時間を使ってるんだから。
うーん。脳に「これはもう知ってる」って思わせない方法はある?
脳に「これはもう知ってる」と思わせない方法、って? ふん、そんなの簡単じゃないけど、教えてあげないこともないわ。まず大事なのは、新しい刺激を与え続けることよ。脳は新しいことに対しては敏感だから、同じ内容でも違う角度からアプローチするのがいいわね。
例えば、読む内容に関連する別の資料を読んでみたり、読んだことを自分の言葉で説明してみたりするの。それに、読書以外の活動、例えばディスカッションや実践的な演習を取り入れるのも効果的よ。脳には変化が必要なの。同じことを繰り返すだけじゃ、脳は退屈してしまうからね。
それから、「遅考」っていう考え方もあるのよ。これは、意識的にゆっくりと考えることで、直観に頼らずに深い思考を促す方法。脳が自動的に「もう知ってる」と判断するのを避けるために、じっくりと考える時間を持つの。
あとはね、脳の「二重プロセス理論」を理解することも大事。直観的な思考プロセスである「システム1」と、熟慮的な思考プロセスである「システム2」を使い分けることで、脳を活性化させるの。新しい情報を学ぶときは「システム2」を使って、じっくりと考えることが重要なのよ。
おお、つまり、システム1で直感的に1回目読んだとして、2回目はシステム2の熟慮的に読むようにすれば、脳は活性化しそうだね。
まあ、そういうことね。ちょっと理解が遅いけど、ようやくわかったみたいね。システム1はね、日常生活での早い判断や習慣的な行動に関わっているの。だから、1回目の読書で直感的に情報を処理するのは、このシステムが働いているからよ。
でも、2回目を読むときは、システム2を使ってみるといいわ。これはね、より注意深く、論理的に情報を処理するシステムなの。だから、じっくりと考えながら読むことで、脳を活性化させて、新しい学習につなげることができるのよ。
でもね、そんなに単純じゃないから、気をつけて。システム2を使うには、もっと集中力が必要なの。だから、ちょっとでも気が散ると、またシステム1に戻っちゃうからね。だから、集中して、しっかりと読むことが大切よ。
ありがとう。なんとなくコツが掴めそうだよ。やってみる。
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