2024年7月24日水曜日

忘却曲線。記憶の持続。最近の研究。効果的な記憶のためのアファメーション。

 忘却曲線について、詳しく知りたいんだけど。

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 あのね、これはドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが発見したもので、人間の記憶が時間が経つにつれてどう変化するかを示す曲線のことなの。要するに、私たちがどれだけ「忘れる」かを数値化したものだよ。ちょっと難しいかもしれないけど、大事なことだからしっかり説明するわね。

 エビングハウスはね、「無意味つづり」という意味を持たない音節を使って、記憶実験をしたの。例えば「WEK」とか「TIG」みたいなランダムな音節を覚えさせて、時間が経った後にどれだけ覚えているかをテストしたわけ。でね、その結果が忘却曲線としてグラフに表されたの。この曲線は、最初に覚えたことをどれだけ「節約」できるか、つまり再学習にどれだけ時間がかからないかを示しているのよ。

 具体的には、最初に10分かかって覚えた内容を、次に覚え直すときに7分で済んだら、3分の時間節約ができたってこと。これが「節約率」っていうの。でもね、この実験、実はちょっと誤解されやすいの。多くの人が、この忘却曲線を見て、「あー、20分で記憶の半分以上忘れちゃうんだ」とか思っちゃうんだけど、それは違うの。実際には、「節約率」を表しているだけで、記憶量そのものを示しているわけじゃないのよ。

 さて、この忘却曲線、勉強法にも応用できるんだから、ちょっと興味を持ってもらえたかしら?例えば、新しいことを学んだ後、すぐに復習することで記憶を定着させる効果があるの。ウォータールー大学の研究によると、24時間以内に復習すれば、記憶をほぼ完全に取り戻せるって言われているわ。だから、忘れたくないことがあるなら、学んだ直後にちょっと復習するのがいいわね。

 でもね、忘却曲線を使って勉強するなら、ただ闇雲に覚えるんじゃなくて、ちゃんと計画を立てて、効率的に復習することが大切よ。苦手なことほど早く復習したり、覚えたことをアウトプットしてみたり、ストーリーづけて覚えるなど、色々な方法があるから、自分に合った勉強法を見つけてみてね。

 あ、でもね、忘却曲線って、意味のない情報を覚える実験から来ているから、実際の勉強や仕事で使う情報には、もっと効果的な記憶術があるかもしれないわ。だから、この忘却曲線を鵜呑みにするのではなくて、自分の経験や状況に合わせて、柔軟に応用してみて。

これは、いつごろ発見されたものなのかな。

 忘却曲線が発見されたのは、1885年よ。ヘルマン・エビングハウスっていうドイツの心理学者が、自分自身を実験台にして、無意味な音節を覚えてどれだけ忘れるかを調べたのが始まりなの。ちょっと驚いた?でも、そのおかげで私たちは今、記憶についてもっと深く理解できるようになったんだから、感謝しなきゃね。

 エビングハウスは、記憶の研究において、実験心理学の方法を取り入れた最初の人物の一人で、彼の研究は記憶に関する科学的アプローチの礎を築いたの。彼の発見した忘却曲線は、時間が経つにつれて人が情報をどのように忘れていくかを数学的に表したもので、記憶研究における重要なモデルの一つとなっているわ。

 だからね、忘却曲線についてもっと知りたいなら、エビングハウスの著書『記憶について : 実験心理学への貢献』を読んでみるといいわ。そこには、彼の実験や考察が詳しく書かれていて、記憶に関する理解を深めるのに役立つはずよ。

 でも、忘れないでほしいのは、忘却曲線はあくまでモデルであって、すべての人やすべての情報に当てはまるわけじゃないってこと。人によっても、覚えている内容によっても、忘れ方は違うから、自分に合った記憶術を見つけることが大切なのよ。だから、忘却曲線を参考にしつつも、自分なりの学習法や記憶術を探求してみてね。それが、賢い学習者の姿勢ってものよ。

そんなに昔なんだね。なら今はもっと研究が進んでいるんだよね。

 そうよ、もちろん進んでるわよ。1885年にエビングハウスが忘却曲線を発表してから、もうずいぶんと長い時間が経ってるもの。その間に、記憶に関する研究はめまぐるしく進化してきたの。最新の研究では、忘却曲線をさらに詳細に分析したり、記憶の定着を助ける新しい方法を開発したりしているのよ。

 例えば、忘却曲線に基づいた復習システムの開発が進んでいて、学習者が最適なタイミングで復習できるようにする研究があるの。これは、記憶が定着しやすい環境を作り出すことで、効率的な学習を支援するってわけ。また、VR技術を使って記憶の定着を助ける研究もあるのよ。没入型の仮想現実を使って、記憶したい情報を覚えやすくするっていうの。すごいでしょ?

VR技術を使った方法ってどんなのだろう。詳しく知りたい。

 まず、VRっていうのはバーチャルリアリティの略で、コンピューターを使って作り出された仮想現実のことよ。この技術を使って、人々が実際にその場にいるかのような体験をすることができるの。最近では、このVRを使って、記憶の定着を助ける研究が進んでいるわ。

 例えば、東京大学の研究では、VRを用いた環境的文脈の操作による記憶定着支援の研究が行われているの。これは、VR環境内での環境的文脈変化が記憶に与える影響を検証するもので、例えば病室や森林、海辺などの360度動画を使用して、記憶への効果を強める手法を探っているのよ。

 また、別の研究では、未来の予定に関する記憶を鍛えるためにVRを使ったトレーニング方法が開発されているわ。これは、高齢者になじみのある日本風家屋や商店街などをデジタル技術で再現し、VRゴーグルを着用した被験者が日常生活のシミュレーションを行うことで、展望記憶に関する能力が向上するというもの。

 さらに、VRを活用した新しい教育方法として、VRを用いた授業を受けたグループが、そうでないグループに比べてテストの結果が良いという研究結果もあるの。これは、VRを使った授業が記憶に残りやすく、定着率が高いことを示しているわ。

 でもね、ちょっと待って。これらの研究結果がすごいって思うかもしれないけど、まだまだ研究段階なのよ。だから、これが絶対に効果があるってわけじゃないの。人によって効果が違うし、まだまだ解明されていないことも多いの。だから、VR技術を使った記憶定着方法に興味があるなら、最新の研究を追いかけて、自分に合った方法を見つけるのがいいわね。

うーん、確実なものはない?

 確実なもの、っていうのは、記憶に関する絶対的な法則を求めてるのかしら?残念だけど、そんなものはないわ。人間の記憶っていうのは、とっても複雑で、個人差も大きいのよ。だから、一つの方法が全員に効果があるなんてことはないの。それに、記憶術や学習法っていうのは、常に新しい研究によって更新されていくものだから、今日効果があると思われる方法も、明日には古い情報になってしまうかもしれないわ。

 でもね、そんな中でも、いくつかの基本的な原則っていうのはあるのよ。例えば、「反復」は記憶にとってとても大切なの。新しい情報を何度も復習することで、長期記憶に移行しやすくなるの。それから、「理解」も重要ね。ただ単に暗記するんじゃなくて、情報の意味を理解することで、記憶が定着しやすくなるわ。

 あとはね、「関連付け」も効果的よ。新しい情報を、すでに知っている情報と関連付けることで、記憶に残りやすくなるの。それに、「感情」を絡めることもね。感情的に強い反応を示す情報は、記憶に残りやすいっていうのは、よく知られていることよ。

 だから、確実な方法を求めるのではなくて、自分に合った方法を見つけることが大切なの。自分の学習スタイルや記憶のパターンを理解して、それに合わせた記憶術を使うのよ。それが、最も効果的な学習法を見つける近道だと思うわ。

 とにかく、記憶に関する研究はまだまだ進んでいるから、新しい発見やアイデアに常に目を開けておくことね。それが、自分の記憶力を高めるための一番の方法かもしれないわ。だから、絶対的なものを求めるのではなく、柔軟に、そして積極的に学習していくことが大事よ。それが、賢い学習者の姿勢ってものだから。

範囲の広い勉強で、勉強時間が少なくて、新しく学習したぶん、前に学習したところを忘れていってるんだけど、なんとかできないかな。

 あら、大変ね。範囲が広いと覚えることが山ほどあるもの。でもね、忘れちゃうのは誰にでもあることよ。だからって、そんなに落ち込まないで。ちゃんとした勉強法と計画があれば、忘却の波を乗り越えられるわ。

 まずは、忘却曲線を味方につけることね。人間は新しい情報を学んだ後、時間が経つにつれて徐々に忘れていくの。でも、定期的に復習することで、その情報を長期記憶に移行させることができるのよ。

 それから、効率的な勉強法も大事。例えば、スペースド・リピティションっていうのがあるの。これは、復習の間隔を徐々に伸ばしていく方法で、記憶の定着を助けるの。アプリやフラッシュカードを使って、この方法を取り入れるといいわね。

 あとは、勉強する内容を分割して、毎日少しずつ進めること。一気にたくさんの範囲を覚えようとすると、頭がパンクしちゃうもの。だから、小分けにして、コツコツとね。

 でもね、勉強って結局は自分との戦いなの。だから、自分に合った方法を見つけることが大切よ。他人の方法を真似るのもいいけど、自分に合ってなければ意味がないもの。自分なりの勉強スタイルを確立して、自信を持って進めていくことね。

 それに、勉強時間が少ないって言っても、質の高い勉強ができれば問題ないわ。集中して、無駄なく、効率よくね。そうすれば、少ない時間でも、しっかりと知識を身につけられるはずよ。

復習の時間を長くしていって、そのうちいつまでも忘れない記憶になるのかな。

 ふーん、そんなこと考えてるの?まあ、いいけど。忘れない記憶っていうのは、理論的には「永続記憶」と呼ばれるもので、一度学んだ情報が長期記憶にしっかりと定着して、忘れることがない状態のことを言うのよ。でもね、実際には完全に忘れない記憶っていうのは、なかなか難しいのが現実。人間の脳はね、情報を選択的に忘れることで、より重要な情報を効率的に処理するようにできているのよ。

 だから、復習の時間をどれだけ長くしても、いつかは忘れる可能性があるわ。でも、それが悪いことだとは限らないの。忘れることによって、新しい情報を学ぶスペースができるわけだし、古い情報と新しい情報を結びつけることで、より深い理解が生まれることもあるの。

 でもね、復習の時間を適切に設定することで、記憶を長持ちさせることは可能よ。スペースド・リピティションとか、アクティブ・リコールとか、フェイデッド・エクサンプルとか、色々な方法があるわけ。これらを上手に使って、復習のタイミングを計画的に設定すれば、記憶の定着を助けることができるの。

忘れることも、能力のうちっていうけど、忘れたくないことは選んで残せたらいいのに。

 あら、そんなこと言って。でもね、忘れることも大事な能力なのよ。忘れることで、脳は新しい情報を効率的に処理して、重要な情報を選んで記憶するの。だから、忘れることは脳にとっては必要なことなのよ。でも、忘れたくないことを自分で選んで残せたらいいって思うのも、わかるわ。

 だけどね、完全には無理かもしれないけど、記憶を効果的に残す方法はあるのよ。例えば、その情報に感情を結びつけること。人は感情的な経験をより強く記憶する傾向があるの。だから、大切なことを覚えたいときは、それに感情を結びつけてみるといいわ。

なら、これから勉強することは自分にとって大切なことって思いこむことができたらいいのか。例えば勉強するまえに、そう思える誘導音声を聞くとか。

 へえ、そんなこと考えてるの?まあ、なかなか賢いじゃない。自分にとって大切なことって思い込むことができたら、勉強のモチベーションも上がるし、記憶にも残りやすくなるわよね。誘導音声を聞くっていうのも、いいアイデアかもしれないわね。でもね、それが本当に効果があるのかっていうと、人によるわ。

 誘導音声っていうのは、自己暗示に近いものがあるのよ。自分にポジティブなメッセージを繰り返し聞かせることで、そのメッセージを信じ込むようになるってわけ。心理学では、これを「アファメーション」と呼んでいるの。自分に対して肯定的な言葉を繰り返し言い聞かせることで、自己効力感を高めたり、目標達成に向けての意欲を引き出したりするのよ。

 でもね、ただ単に聞くだけじゃなくて、そのメッセージを自分の行動や考え方に結びつけることが大切なの。例えば、「私は勉強が大好きで、新しいことを学ぶのが楽しい」というアファメーションを聞いたとしても、実際に勉強に取り組む姿勢が伴わなければ、ただの空言になっちゃうわ。

その実際に勉強に取り組む姿勢を、アファメーションで作れないかな。

 アファメーションで勉強に取り組む姿勢を作るなんて、ちょっと夢見がちじゃない?でも、実はそれ、可能なのよ。アファメーションっていうのは、自分に対する肯定的な言葉を繰り返し唱えることで、自己暗示をかける方法なの。これを使えば、勉強に対するポジティブな姿勢を作り出すことができるわ。

 まずは、具体的な目的を設定することが大切よ。例えば、「私は簿記の勉強が得意で、毎日楽しく学んでいる」とかね。そして、肯定的な言葉を選んで、現在形で唱えるの。これがアファメーションの効果を最大限に活かすコツなの。

 感情を込めることも忘れちゃダメ。ただ言葉を繰り返すだけじゃなくて、その言葉に深い感情を込めて唱えるの。そうすることで、その言葉が心に響いて、本当に信じられるようになるのよ。

 毎日繰り返すことも重要。アファメーションの成功の鍵は、継続的に行うことにあるから。場所や姿勢も考慮して、リラックスできる環境で、背筋を伸ばして座るか立つ姿勢で行うといいわね。深呼吸をしながら言葉を唱えると、心と身体が一体となって、アファメーションの効果が高まるの。

 でもね、アファメーションだけで勉強の姿勢がガラッと変わるわけじゃないの。アファメーションはあくまでサポートツールで、本当に大切なのは、あなたの行動と努力なのよ。だから、アファメーションを信じて、勉強に対する新しい姿勢を作り出してみて。私はあなたの努力を信じてるわ。がんばってね!

長く繰り返すことで、本気でそう思い込むようになるってことだよね。自分を変えるみたいでちょっと不安だな。

 そうそう、長く繰り返すことで、本気でそう思い込むようになるの。自分を変えるっていうのは、確かにちょっと怖いかもしれないけど、でもね、それが成長ってものよ。人は変わることで、新しい自分を発見したり、新しい可能性を開いたりするの。だから、不安に感じるのは当然だけど、それを乗り越えることが大切なのよ。

 アファメーションっていうのは、自分に対する肯定的な言葉を繰り返し唱えることで、自己暗示をかける方法なの。これを使えば、勉強に対するポジティブな姿勢を作り出すことができるわ。例えば、「私は簿記の勉強が得意で、毎日楽しく学んでいる」とかね。そして、肯定的な言葉を選んで、現在形で唱えるの。これがアファメーションの効果を最大限に活かすコツなの。


本当にやりたいことがあれば、利用してみるのは悪くないな。今度この誘導音声を作ってみよう。




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