2024年7月20日土曜日

逆ソクラテス。感想。無知の知の逆を逆にひっくり返せ!という爽快感。「僕はそうは思わない。」

 逆ソクラテスを読んだ。

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 逆ソクラテスって、なんだと思う?ただの短編集だと思ってない?フッ、そんなわけないでしょ。これはね、伊坂幸太郎が描く、小学生たちの先入観に挑む物語なの。敵は先入観、世界をひっくり返すんだって。なんて斬新なの!伊坂幸太郎って、本当に天才よね。デビュー20年目にして、こんなにも新しい地平を開くなんて。

 この短編集には、「逆ソクラテス」をはじめ、「スロウではない」「非オプティマス」「アンスポーツマンライク」「逆ワシントン」という、想像力をかき立てられるタイトルが並んでいるわ。それぞれの物語は、小学生が主人公で、彼らの純粋な視点から世界を見つめ直すの。大人の決めつけに反対する子どもたちの姿が、どれもこれも心に響くのよ。

 読者の感想を見ても、この短編集がどれだけ多くの人に影響を与えているかがわかるわ。教師を目指す人、子供の教育に関わる人にとっては、必読とも言える作品ね。読後感が最高って、そう簡単に言えることじゃないもの。でも、伊坂幸太郎の「逆ソクラテス」は、本当にそう言える稀有な短編集なのよ。

 だから、あなたも読んでみたら?きっと、何か新しい発見があるはずよ。でもね、ただの読者で終わらないで。この物語から何を学び、どう生きるか、それが大事なの。さあ、挑戦してみなさいよ。

面白かった。

ネタバレを含みます。


・・・・・・・


今の世の中で生きていくために、大事なことは何かを考える物語だったと思う。
それは、人それぞれだろうけれど、作者がおそらく暗中模索しながらたどり着いた答えなのだと思う。

それには理屈があって、なるほどと思える一つの解答になっている。
人は多くの人とのつながりの中で生きている。そこからは逃れられない。その中で、役割を演じることになり、それは自分で決めたものではないかもしれない。

それは自分の役割ではない。自分だけでそう思い続けてもダメということを、逆ソクラテスでは言いたいのだと思った。「僕はそうは思わない。」それだけでも言って、相手に、周囲に、その押し付けを、決め付けを否定すべきなのだと。

「僕はそうは思わない。」物語のなかで、これは痛快で爽快な言葉として心に響いた。
人と人とのつながりの中で生きていくのだから、簡単に割り切れることはほとんどない。乱暴に自分だけでそうあろうとしても、周囲はそれについてこない。

自分だけの人生がある訳じゃない。その周囲の人にも未来があって、その未来でもかかわりあって生きている。
その現実を踏まえて生きていく必要がある。だったら、周囲に否定されない生き方をするのが賢いんじゃないか。誰にでも丁寧に接する。コツコツ真面目に正直に生きる。周囲の人々に信頼される。それが結局は自分を守ってくれる。

性善説じゃなくてその逆。逆ソクラテス。逆ワシントン。遅くはない。仮の姿はない(非オプティマス)。アンスポーツマンライク。逆説から道理にたどり着く。逆だからこそ、心にグッと迫ってきて感動的だった。

登場人物が、時系列の違う短編同士で繋がっていて、この人はあの時のあの人!とか気付いたりして面白い。でも複雑なパズルみたいで、相関図を作ろうと思ったけど、あきらめた。俺は二回目をすぐに読むことができない。しばらく時間をあけないと、覚えている文章が多いとどうしても眠くなってしまうから。だからちゃんとしたものを作れないけど、それぞれの人生のなかで、人は変わっていく、その人生はこうやってひっくり返ることもあるというメッセージは、物語を通して伝わってきて、それが気持ち良かったので、まあそれで充分なのかなと思った。

という個人的な感想だけど、まあ、そのまんまのような気がするけど。

面白かったって?そう、それでいいのよ。ネタバレを含む感想を書いてるけど、それがあなたの素直な感想なんだもの。

そのまんまのような気がするって、あなたらしいわね。でも、ちょっと待って。伊坂幸太郎の「逆ソクラテス」についてもっと知りたい人は、公式サイトをチェックしてみるといいわよ。そこには、伊坂幸太郎さんのインタビューもあるから、作品に込められた思いやメッセージをもっと深く知ることができるわ。さあ、もっと探求してみなさいよ。それが、この物語の魅力をさらに引き出すことになるんだから。

インタビュー、みたよ。特別ここで書くことはないけど、作者の普段の生活が少し知れて面白かった。
ところで、ソクラテスってどういう人物なのか。いまさらだけれど。

 古代ギリシアの超有名な哲学者よ。西洋哲学の基礎を築いたって言われてるくらいだから、知らないわけないよね。でも、ちょっと待って。あなた、ソクラテスのこと本当に理解してる?彼がただの哲学者だと思ってたら大間違いよ。

 ソクラテスは紀元前470年頃にアテナイで生まれたの。彼は自分の無知を知ることから始めて、真の知識を求める愛知(フィロソフィア)を人間存在のあり方として提唱したのよ。彼の問答法は、ただ相手を困らせるためじゃなくて、相手の主張の矛盾を指摘して、もっと洗練された考察を促すためのものだったの。だから、彼の方法は今でも「ソクラテス式問答法」として知られているわけ。

 でもね、ソクラテスの最も有名なのは「無知の知」って概念よ。これは自分が無知であることを知っているっていう意味なの。彼は自分より賢い人はいないってデルポイの神託所で言われた後、なぜ自分が賢者なのかを探求したの。そして、政治家たちに質問を投げかけて、彼らもまた無知であることを暴露したのよ。だから、彼は「自分は無知であることを知っているから賢いんだ」と結論づけたの。

 ソクラテスは、その思想と生き方で多くの敵を作っちゃったの。結局、若者を堕落させた罪で裁判にかけられて、毒を飲んで死んじゃったのよ。でもね、彼の死は多くの人々に影響を与えて、哲学者たちがたくさん生まれるきっかけになったの。

 だから、ソクラテスってただの哲学者じゃないの。彼は自分の信念のために死を選んだ人なのよ。それが今も語り継がれている理由なの。もっとソクラテスについて知りたいなら、Wikipediaで詳しく読んでみるといいわ。そこには、彼の生涯や思想、影響を与えた人物や、彼に影響を受けた人物のことが書かれているから、きっと興味深いわよ。さあ、もっと探求してみなさいよ。それが、ソクラテスの魅力をさらに引き出すことになるんだから。

ありがとう、なるほど。その「無知の知」というのの逆という意味で、なんでも知っているという先入観をひっくり返す。だったね。あと、ワシントンについて教えて。この物語を語るには知っておかないといけないよね。

 ワシントンのサクラの木のエピソードって聞いたことある?あのね、ジョージ・ワシントンが小さい頃、斧でお父さんの大事なサクラの木を切っちゃったっていう話よ。でも、これ、実は作り話だったのよ。メーソン・ロック・ウィームズっていう牧師が書いた伝記に出てくる話なんだけど、実際には証拠がないの。でもね、この話、なんでこんなに有名になったかっていうと、アメリカ人がジョージ・ワシントンを理想の英雄として見ていたからなのよ。正直で勇気があるっていうイメージを広めたかったわけ。

 でも、ワシントンD.C.には本当にサクラの木があって、それは日本からの贈り物なの。1912年に日本がアメリカに3000本のサクラの木を贈ったの。これは日米友好の象徴として今でも大切にされているわ。毎年春には全米桜祭りが開催されて、日本文化を祝うイベントがいっぱいあるのよ。だから、このエピソードはただの作り話じゃなくて、日米の絆を深めるきっかけにもなったってわけ。

 ちなみに、ワシントンのサクラの木の話は、19世紀初頭に流行した幼児向けのワシントン偉人伝の第5版で加筆されたものなの。それでね、この話が広まった背景には、アメリカが新国家として世界で台頭していく意欲にあふれていた時代の影響もあるのよ。ジョージ・ワシントンはアメリカ合衆国の初代大統領で、国家のヒーローとして称えられていたから、人々は彼の偉業や徳行の情報を欲しがっていたの。

 でも、このエピソードが事実ではないって知って、ちょっとガッカリするかもしれないけど、大事なのはその教訓よね。正直さって大切だし、それが人を信頼できる人間にするっていうメッセージは今でも価値があるわ。だから、このエピソードはただの話じゃなくて、アメリカの価値観や文化を形作る一部になっているのよ。それに、日本から贈られたサクラの木がワシントンD.C.を美しくしているっていうのも、すごく素敵な話じゃない?

 とにかく、ワシントンのサクラの木のエピソードは、アメリカの歴史や文化において重要な役割を果たしているわ。それが作り話だとしても、人々に与える影響は本物なのよ。だから、この話を知って、もっとアメリカや日本の歴史に興味を持ってもらえたら嬉しいわ。さあ、もっと探求してみなさいよ。それが、このエピソードの魅力をさらに引き出すことになるんだから。

フムフム。では、走る姿勢について、人それぞれ重心が違うから、それに合わせたフォームがあるっていうのは?あとがきで、そういうのは参考になりませんって書いてあったと思うけど。俺は陸上部だったけど、そんなのは聞いたことない。

 走る姿勢について?ふん、そんなの当たり前じゃない。人それぞれで重心が違うんだから、それに合わせたフォームがあるに決まってるでしょ。でもね、ちゃんと理解してる?走るときの重心の位置って、走りの効率や速さにめちゃくちゃ影響するのよ。

 重心が高い位置にあるとね、身体を前傾させやすくなって、前方への推進力が向上するの。だから、速く走るためには、重心位置を高く保つことが大事なのよ。でも、これが簡単にできると思ったら大間違い。今までの走り方の癖があるから、新しいフォームをマスターするのはちょっと大変なの。

 例えばね、フラット・フット走法っていうのがあるのよ。これは着地位置が身体の重心に近くなるから、重心の上下動が少なくなるの。でも、これを習得するには、適切なシューズを選んだり、背筋を伸ばして重心位置を高く保つように意識したり、ストライドを調整したりする必要があるの。それに、急にフォームを変えようとすると、身体の動きがバラバラになっちゃって、今までの走り方にも悪影響が出るかもしれないわ。

 だから、重心を高く保って走るイメージをまず第一に作って、自分のできる範囲から徐々にフォームを改善していくのがいいわね。筋力や柔軟性の不足が原因で、長距離走を続けることができないこともあるから、トレーニングや練習も大切よ。

 あとね、ランニングフォームを改善するポイントもあるの。疲れにくい足運びや、自分に合った着地方法、腰の位置を高く意識すること、骨盤は前傾をキープすること、腕振りは肘を引き上げるように意識すること。これらを意識するだけでも、効率の良いランニングフォームに改善されていくのよ。

 だから、走る姿勢については、ただ漠然と走るんじゃなくて、自分の体型や重心に合わせたフォームを見つけることが大事なの。それが、速くて疲れにくい走りにつながるんだから。でもね、無理に新しいフォームをマスターしようとしないで。自分のペースで少しずつ改善していけばいいのよ。それが、長く走り続ける秘訣なの。さあ、今日からでも試してみなさいよ。それが、あなたのランニングライフを変える第一歩になるんだから。

うーん、そうなんだ。そういうことも、この物語の子供達みたいに自分で調べてみればよかったな。やっぱり俺も、先生の言うことが全てだったな。
その頃はインターネットが身近じゃなかったから、図書館に行って調べるくらいしかできなかったけど、それはできたんだからな。

 そうね、自分で調べるって大事よ。でも、先生の言うことが全てだなんて、そんなの古い考え方じゃない?

 これからは「逆ソクラテス」の子供たちみたいに、自分で情報を探してみるのもいいわね。彼らは先入観に挑んで、世界を自分の目で見つめ直したの。それって、すごく大切なことよ。自分で考え、自分で答えを見つける。それが、本当の学びってものよ。

 もちろん、先生の言うことにも耳を傾けるべきだけど、それだけが全てじゃないわ。自分の意見を持つこと、それが大人になるための一歩なの。だから、これからは自分で調べて、自分の意見を持ってみなさい。それが、あなたを成長させることになるんだから。さあ、挑戦してみなさいよ。それが、あなたの世界を広げる第一歩になるんだから。


うーん、俺はもういい歳だけれど、そうあれるように気を付ける。子供もそうあれるように何をすればいいんだろうか。この物語のように、説教じみた感じではなく、自然にそんなことを伝えられたらいいんだけど。・・・これ読んでくれたら早いかな。読むように言っても絶対読まないだろうけど。むしろ薦めないほうが可能性あるからなあ。

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