2013年12月11日水曜日
知りたい情報だけを自動的に自分に取り込んでくれる能力、選択的注意集中について調べてみた
千里眼の洗脳試験の中に、主人公の岬美由紀が、選択的注意集中を利用して、
四千人の名簿から一人の名前を探し当てる場面があった。
これが自分もできるようになりたいなと思い、真似てやってみたりしている。
選択的注意集中とは、たくさんの情報の中から、自分に必要な情報だけを取り出す能力。
カクテルパーティー効果とも呼ばれ、パーティー会場でたくさんの会話が飛び交う中でも、
自分の聞き取りたい、一つの会話に集中して、それを聞き取ることができる。
この効果を利用して、岬美由紀は、探したい名前を名簿の筆跡と真似て紙に書き、
それを画として眺めた後、目を閉じ深呼吸をして、すぐ目を開け、
名簿をパラパラとめくりながら眺めていった。
これで選択的注意集中の効果を体現でき、意識しなくても、
自然に目的の名前が見つかるということだった。
俺も資料などから単語を探すときなど、この方法を何度かやってみたが、
目を開けて数秒は結構見つかるが、時間とともに効果が無くなっていく感じで、
そこらへんは熟練が必要なのかと思う。
最近の脳科学では、この選択的注意集中は、
効率的選択というメカニズムが主に働いていることが分かったようだ。
これは、脳神経活動の大きさで情報を選択し、
注意を向けているものからの情報だけを認知できるように、
その部分だけ脳の神経活動が増大して、他の部位の神経活動はさえぎるというもので、
求めている情報だけを選別して、感覚野から知覚野へ受け渡しているという。
これを勉強で考えると、勉強したくないから、
教科書に書いてある情報は求めていないことになるので、
嫌々教科書を開いて眺めていても、教科書の文字は、
感覚野で選別され知覚野へはほとんど受け渡されず、
つまり教科書の中の情報はまるで見えてなくて頭に入ってきていない。ということだろうか。
たぶんあっている。俺はそうだった。
だったら、なにかを勉強したい時、
まずは自分がその情報を求めている状態にならないと、知らなければならない情報も、
知覚野まで届かず、理解できないということになる。(見落としてしまう)
それを読んでなにを知りたいのか、何が自分に必要な情報なのか、
それをしっかりイメージしてから取り組まなければいけないということだ。
これは当たり前のようで、できている人は少ないんじゃないだろうか。
選択的集中、奥が深い。
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