万能鑑定士Qの推理劇を読んだあと、
松岡圭祐さんの作品がもっと読みたくなったので、
千里眼を借りて読んでみた。
1999年6月に刊行されたベストセラー。
それから、どんどん続編がでているようだ。
この作品群を千里眼シリーズと呼ぶらしい。
調べてみると、旧シリーズとクラシックシリーズ(完全版)と新シリーズがあるようで、
俺が読んだのは、小学館文庫の旧シリーズのようだ。
小学館文庫の12作を旧シリーズとして、
そのあと角川文庫で再発売されたものがクラシックシリーズ(完全版)ということで、
内容にも大きく手を加えてあり、旧シリーズでは相手の目の動きで考えを読んでいたのが、
完全版では表情観察法で考えをよむように変わっていたりする。
(目の動きで考えを読むというのは、疑似科学であったと否定している)
さらにその後、新シリーズとして、クラシックシリーズの続編が発売されている。
この新シリーズは旧シリーズとは繋がりをもたないようで、
読むならクラシックシリーズからがよさそうだ。
内容は、
日本の国家転覆をはかるカルト教団、恒星天球教が敵。
彼らは、無差別爆破、ミサイル攻撃、情報操作など、
あらゆる攻撃をしかけてくる。
まったく事態の収拾ができず、困り果てる日本政府は、
千里眼※の異名をもつ臨床心理士であり、
天才脳外科医の友里 佐知子に協力を依頼する。
(※どんな人間の心の中でも見抜く技術を備えていると評判になり、
千里眼とあだ名されている。)
主人公はこの友里 佐知子の弟子の岬美由紀。
元自衛隊のパイロットで現在臨床心理士。
多数の言語に堪能で、武術に優れ、多趣味で博学。
本の表紙にも書いてあったが、まさに最強のヒロインである。
敵の心理を読み取り、推理し、危険な状況を繰り返しながら核心に迫っていく。
心理戦、格闘、戦闘機による空中戦、
あらゆる状況に対応する主人公が凄すぎて、それを読んで体験できる爽快感がある。
恒星天球教との戦いの中、事態は二転三転し、息をつかせない面白さがある。
ラストに向けてどんどんどんと盛り上がり、最後はどどどどんと終わる感じ。
最高に面白かった。
2000年に映画が上映されていたようで、是非観たい。
(後日追記・・・観てみたが、映画で小説の内容を表現しきれなかったようで、
かなり中途半端な印象を受けた)
万能鑑定士Qシリーズも、千里眼シリーズも、
物語の中に凄い知識が詰まっているので、読んでいてとても勉強になる。
そして本当に面白いし、当然のようにもはや超有名なシリーズだけど、
俺は今まで知らなかった。でも出会えてよかった。
どちらも何冊もシリーズがでているので、早く続きが読みたい。
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2 件のコメント:
こんばんは
本の主人公とは言え、
凄いですね
顔の表情で考えている事が分かってしまうんですね
ちょっと、面白そうなので、
今度、ブックオフに行って探してみます
ガブリエルさんこんばんは。
俺も今日ブックオフで探してきましたよ。
シリーズの何冊か100円でゲットしてきました。読むのが楽しみです。
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