2013年9月29日日曜日

そこにいるのにいないことにされたもの達 トッカン3rdおばけなんてないさ



おばけなんてないさ

子供の頃よく歌っていた歌、

懐かしいみんなのうた。

このサブタイトルが何を意味するのか、

最初全然分からなかったが、

読んでいくと、色々な深い意味が込められていると分かった。

おばけなんてないさで、

色々なことを気づかせてくれた。

現代の新しいおばけの姿。


そこに確かに入るのに、

いないことにしてしまっている人達。

職場で孤立している人。

関わるとめんどくさそうで、


皆が避けているような人。

恐そうな人。

頭の中で作ったイメージで判断して、

そういう人に声をかけようとしない。

そこにいても、いないことにしてしまっている。

おばけのようにしてしまっている。

だけど、本当はそこに確かにいる。

同じ職場にいる大事な仲間なのだ。

どんな人かちゃんと知ってみよう。

声をかけてみよう。

勝手におばけにしていてはいけない。



携帯電話の中に存在しているはずの、

いつでも連絡をとれるはずの友達。

それで安心して、

最後に連絡をとったのは何年前だろうか。

そうやってずっとその友達と会わなければ、

それはだんだん、

確かに存在するのに、

もう会うことのない、頭の中の幽霊になってしまう。

大事な人なら、そんな曖昧にしていてはいけない。

連絡をとってみよう。

会ってみよう。


インターネットで色々すぐに調べられるけど、

それで知ったつもりになって、

実際にそこへ行かない。

触れない、感じない。

それらも全部、頭の中の名前だけの存在。

幽霊のようなもの。


最近見失いかけていたものを、

色々気づかせてくれた気がした。

この本を読んで、

職場で自分のことを嫌っているのかなと、

勝手に思い込んでいた人に、

正面から笑顔で挨拶してみた。

すると、笑顔で挨拶しかえしてくれた。

高校の時の友達はどうしてるだろうかと思った。

とても大事な友達だけど、

遠くにいるからと、全然連絡をとらずに、

今どんな状況なのかさっぱり分からない。

これではいけないなと思う。



重い話も、深い内容もあったけど、

全体的には明るく楽しい。

いつも仕事を全力で頑張るぐー子に、

勇気や元気を貰える小説だと思う。

あとは税金について考えされられる。

滞納する理由も様々。

どうしようもなくて滞納している人にも、

滞納金に延滞税。

それでも徴収しなければならないぐー子。

世の中の矛盾も考えさせられる。

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