2012年8月15日水曜日

No94 気遣いのできる子



嫁の実家で、三歳の女の子と2ショットになった時のこと。

何を話そうかな、可愛いなと思って見ていると、

ポテトチップスの袋を、何も言わずにこちらに向けてくれた。

お前も食うか?というような感じだった。

俺は、この子に気に入られたのかと思って喜んだ。

2012年8月9日木曜日

No93 俺は待てる子犬だ


美味しいおやつであればあるほど、

こじろうは離れていく。

視線も、あまり見つめては、誘惑に負けてしまうからか、

チラッと見ては別の場所を見つめたり。

あまり待たせると、よだれがいっぱい落ちてしまったり。

2012年8月8日水曜日

No92 こじろうの修業


こじろうと海に遊びにいった。

こじろうに犬かきの練習をさせたかった。

だけど、足が半分くらい水に浸かったところで、

そこから先に挑戦すらする気のおきないほど大きな壁があるかのように、

ピタリと足をとめ、俺にこっちに帰ってこいと泣き叫ぶ。

2012年8月6日月曜日

No91 ごくうの修業


ごくうの鈴をつつくフットワークは、ボクサーのそれに似ている。

右へ左へ回り込み、リズミカルに、荒々しく鈴を突き飛ばす。

ごくうは本気だ。

鈴を何に見立てているのか。