ゴムの素材がねちゃねちゃしてくるのってなんで?
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ゴムがねちゃねちゃになるのは、加水分解っていう現象が原因なのよ。ゴムっていうのはね、水分と反応しちゃって、時間が経つと内部から油分が出てきてしまうの。だから、放置しておくとベタベタしちゃうのよ。
でもね、そんなゴムもちゃんとお手入れすれば大丈夫。例えば、消しゴムでこすったり、キッチンハイターを使ったり、重曹や無水エタノールで拭いたりすると、ベタベタを取ることができるの。ちょっと面倒かもしれないけど、愛情を持ってケアすれば、ゴムもきっと喜ぶわ。
それにね、予防策もあるのよ。ゴム製品を保管するときは、湿気を避けて、乾燥剤を使ったり、密閉できる容器に入れたりするといいわ。そうすれば、加水分解を防いで、ゴムがベタベタになるのを防げるから。
加水分解について、どういう現象が起きているのか詳しく教えてほしい。
加水分解っていうのは、化合物が水と反応して、新しい物質に変わる現象のことだよ。水分子が反応物の結合を切って、新しい物質を作り出すんだ。この過程で、水分子はH(プロトン成分)とOH(水酸化物成分)に分かれて、それぞれが反応物に結合するんだ。
例えば、有機化合物の加水分解を見てみよう。エステルやアミドなどの有機化合物が水と反応すると、アルコールやカルボン酸などのより単純な物質に分解されるんだ。この反応は、酸や塩基の存在下で進行することが多くて、熱や圧力の条件も反応速度や生成物の選択性に影響を与えるんだよ。
塩の加水分解もあるよ。これは、塩が水と反応して陽イオンと陰イオンに分解する反応。塩が水に溶けるときに起こるんだ。水分子が溶媒として働いて、陽イオンと陰イオンを包み込むことで、イオン化しやすくなるんだ。
加水分解は、私たちの日常生活でも重要な役割を果たしているんだ。食品の消化とか、糖やデンプンが消化酵素の作用によって加水分解されて、エネルギー源になる小さな分子に分解されるのも、加水分解の一例だよ。脂肪も同じように加水分解されて、栄養として吸収されるんだ。