「堂島物語の6巻 出世篇」を読み終えた。
丁度きりの良さそうなところで終わっていて良かった。
何かの途中で6巻が終わっていたら、続きが気になってしかたなくなるところだった。
しかし、できればもっとこの堂島物語の世界に浸っていたい、
これで終わりではさみしいという気持ちが大きい。
1~4巻では、吉左という貧しい生まれの少年が、堂島で米仲介人を目指していく。
5~6巻では、万吉という同じく貧しい生まれの少年が同じく米仲介人を目指していく。
どちらも、境遇は違えど正にどん底の生活を送っていたところから、
考え、努力を重ね、米仲介人になるという夢を掴もうとする。
5、6巻は1~4巻の後の話になっていて、吉左はこの時40絡みとされていた。
時代小説でも古さを感じない
この物語の米取引が、現代の株などの金融取引と変わらないものであることや、
今も昔も変わらない、家族の絆や恋愛、友情などの人生が描かれていることで、
江戸時代の物語なのに、現代でもありそうなことばかりのような感じがして入り込みやすかった。
手に汗握る米相場
米の値段が上がるか下がるか。時には人生を賭けた大勝負をすることも。
その中で悩む主人公と一緒になって不安になったり、安心したり、
決して運任せで取引をしている訳ではないが、絶対のない米相場の世界で、
勝負し続けていく主人公をみていると、正に手に汗握るという感じだった。
堂島物語を読んで
江戸の時代にこんな世界があったのかと驚き、勉強になったがそれ以上に、
儲けていくためにこつこつと努力して、勉強して、
なんとか知恵を絞りだして先に進んでいく吉左や万吉の姿を見て、
お金を稼ぐとはこういうことかとよく分かった気がした。
貧しく、凄惨(に近い)な過去をもつにもかかわらず、
吉左も万吉もまっすぐ育ち、逆にそれをバネに変えて、
どんどん出世していく様は読んでいてとても痛快だった。
またこのシリーズが読みたいなと思う。
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4 件のコメント:
こんばんは
江戸時代の話なんですね
江戸時代を舞台にした小説と言えば、
チャンバラ小説が多いですよね
自分はあんまりチャンバラ小説って好きじゃないので読まないんですが、
この小説なら読めそうです
というか、話を聞いていると読みたくなって来ました
こんばんは
江戸が舞台の小説に
そういうものがあったとは~
これは興味深いです
ぼくも
これと似たような~小説を
読んだことがありますけど
勝負が一瞬のうちに決まる瞬間が
楽しいのですよね
江戸時代の米の相場は
そりゃ~ 現代の株より
激しく激動して読みにくかったと
何かで読んだ覚えがあります・・・
手に汗握る小説。
読む時間が欲しいです(涙)
これから 色々 多忙になると思うので
いつか読んでみたいですね~
ガブリエルさんこんばんは。
確かに、チャンバラのような小説が多い気がしますね(笑)これは全然違いますので大丈夫だと思います。
ロッソビアンコさんこんばんは。
勝てば天国、負ければ地獄、そんなのは自分でする度胸がありませんが、物語として読むのは最高に面白いです。
まっちゃんさんこんばんは。
なかなか本を読む時間はとりにくいですよね、
俺もちょっとずつ読んでいます。まあ2週間に1冊読むくらいです。
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