2013年12月16日月曜日

凍った川を裸で渡りきる、黄金の10分間とは何か


先日テレビを見ていると、気温マイナス26度の北極圏で、氷結した川を、

裸で渡りきる男が登場した。

見ているだけで寒くなるというのを通り越して、痛くなるような叫びたくなるような、

凄い映像だった。

マジか・・と、多くの人が呟いたと思う。

なぜそんなことができるのか、一応その男(ベアグリルス)は説明していた。


まず川を渡ってからすぐに火をおこせるように準備します。

(燃えやすい樹脂を含んでいるという、カバノキの樹皮をはぎ取って持って行った。)

服は体に凍りつくので全部脱ぎます。


これから冷たい川を渡ろうと思うと、心拍数が上り、体が興奮してきます、

この興奮状態を利用するのです。アドレナリンが分泌され、黄金の10分間が始まります。

その10分の間に川を渡り、火をおこして暖をとるのです。

(火をおこす為、川を渡る時、荷物を氷の上に置いて濡らさないように運ぶ。)


ということだった。

黄金の10分間って何??

と思ったので検索してみたけど、そういう言葉はないので、

とりあえず、どういうことが起こっているのかを調べてみた。


アドレナリンは、ストレスに反応して分泌される。または、興奮しても分泌される。

冷たい川に入ろうと思うと、恐怖があり、そのストレスによりアドレナリンが分泌され、

心拍数が上り、交感神経が働き、血管と立毛筋が収縮する。

もしくは、これから川に入るぞという気持ちが、興奮状態をつくり、

それによってアドレナリンが分泌される。

血管が締まると、体の放熱を抑えることになる。

アドレナリンが分泌されると痛さや寒さも感じにくくなっている。

この間に、一気に川を渡ってしまおうということだったようだ。


もたついていつまでも厳しい寒さの中に身を投じていると、

熱を生むため体が震えだし、体力がどんどん削られていく。

その為そう長くはもたず、疲れ切り、寒さへの対処もできなくなり、

低体温症になり、体全体の代謝が低下し、脳へのエネルギー供給までも危うくなり、

意識がなくなり昏睡状態へ陥ってしまう。

心臓の動きも弱くなり、血液供給が低下し、細胞組織が破壊され、死に至る。

だからとにかくスピードが重要、体力が奪われる前に、暖をとらなければならない。


相当命がけだった。

・・だとしても、自分なら川以前に、

マイナス26度の場所にいるだけでいっぱいいっぱいで、

アドレナリンもその時点で早々に分泌されて、

川に辿り着いた時にはすでにこの黄金の10分間は終了していることだろうと思う。


こういうのを見ると、火をいつでもおこせるように準備とか練習しとかなきゃとか、

自分がこんな状況になったらどうしようとか、

よく分からない焦りを感じたりしてしまう。m(_ _||)m

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2 件のコメント:

Gabriel. さんのコメント...

自分もちょっとだけその番組は見ましたよ
真冬に全裸で川を渡るなんて考えられないですよね
自分だったら、渡らずにその場で助けが来るのを待つか
川を渡らずに反対方向に逃げる?と思います(笑)

伊達家 さんのコメント...

ガブリエルさんこんばんは。
そうですよね、川は渡りませんよね(笑)
一生の内にこんな機会がないことを願います(笑)